社会保険労務士 山下事務所

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≪信頼関係があれば 人事制度は不要なはず≫

 

「言いたいことが言える風土」、「部下の疑問にキチンと答える管理者」 という関係であれば、社員への指導・育成もスムーズでしょう。

 

例えば、業績の上がらない社員に対しては、業績の良い社員のやり方、「自分はこういう風にしている。あなたもやってみてはどうか。」 という“コツ”を聞き出し、徹底的に指導すれば良いだけです。

 

ここで、会社の対応としては、以下のステップを踏む必要があります。

 

①“コツ”は成功の法則 という認識

②認識を全社的に共有

③認識した事実を評価に落とし込む ⇒ 全社的に実行しなければならない重点業務と化す

④部下は、重点業務を “やる切ること” に傾注しなければならない

⑤上司は、重点業務を部下に “やり切らせること” に傾注しなければならない

 

【風通しの良い企業風土】 であれば、ここまでのステップを踏むことは可能でしょう。

 

しかし問題は、『部下は“やり切ること”、上司は“やり切らせること”』 が最も重要な仕事となることです。

 

この時、『やってもやらないでも同じ評価・処遇』であれば、『やらなくても良い企業風土』 となってしまいます。

 

言いたいことが言える組織、常に変化に対応しようとする組織であっても、評価と処遇に「何故?」という疑問符がつけば、折角の風通しの良い企業風土が形骸化してしまいます。

 

『やればやっただけ評価し、その評価を処遇へ反映させる。』

 

これが、『やるべきことをやり切る』 という企業風土を作り、維持させます。

 

風土を形骸化させず、御社の企業風土を維持発展させるため、そして、社員の成長と業績向上のために、人事制度が必要なのです。


≪数々の疑問に答えなければならない義務がある≫

 

企業規模の大小に係らず、多かれ少なかれ社員は不満を持ちます。

賃金、賞与、昇給・昇格、評価、人間関係等、数え上げたら切りがありません。

 

 ・何故、自分はこの賃金なのか

 ・何故、今回の賞与はこの額なのか

 ・何故、同僚と昇給・昇格に差があるのか・・・

 

人事制度の構築にあたって大切なことは、これらの疑問に答えようとするハートです。

 

そして、制度構築の過程において、これらの疑問が解消されます。何故ならば、全ての答えは経営者様にあり、経営者様の“人事”に対する考えを表に出した仕組みとするからです。

 

今までは、賃金の決定や賞与・昇給・昇格の決定等、経営事項ということで、全てが闇の中と言っても過言ではないでしょう。

もちろん、オープンにする法的義務もありませんし、「何故?」と問われた所で応じる義務もありません。

 

しかし、『闇の中で決められていたこと = 社員の不満』 と考えて頂いて宜しいです。

 

例えば評価、

 

・社員は本当の評価を知らない

・知らないことには、どこがダメでどこが良いのか分からない

・今後も今まで通りで良いのか分からない

・どこをどう頑張れば良いのか分からない          現実の思考はこのようになります。

 

この思考に対し、「そんなことだから君はダメなんだ。」 と思うのは簡単です。

 

しかし、本当に分からない時には、何らかの手段で伝えないことには、本人が成長することを止めてしまいます。成長が止まるということは、その社員は“いるだけ”の社員と化してしまい、やる気が途絶えたいわゆる“お荷物社員”となります。

 

そして、『役立たず⇒解雇⇒トラブル⇒訴訟⇒敗訴⇒時間と金銭の浪費』 へと進むのです。

 

★社員の期待像をオープンにすること

★社員の評価にバラツキがあれば組織的に決定すること

★評価を社員にフィードバックすること

★評価に基づいて指導改善を行うこと

★昇給・賞与の決定方法を説明すること

 

全ての仕組みが盛り込まれた人事制度が動き出せば、社員は行動を起こし始めます。

何故ならば、知らない・分からないことが解消されたからです。

 

繰り返します。 社員の心の方程式は、『やってもやらないでも同じ = わざわざやらない』 です。

 

やらず勝ちの風土だけは「絶対に作ってはならない」ことは言うまでもなく、闇に光を当てることで社員は心を動かされ、真の信頼関係の形成と共に、経営者様の目指す経営が実現できます。