◆賃金・賞与の考え方
≪納得がいかない賃金≫…何故?
★何故、効率が悪い社員の方が賃金が高いのか。
★何故、自分より業績の悪い人の方が賞与が高いのか。
★何故、出来ない社員に残業代を払わないといけないのか。
誰もが一度は感じる不公平感・不納得感でしょう。
【給与の場合】…入社年・学歴・職種共に同じ Aさんと Bさん 賃金も同じ15万
◎仕事の要領が良く テキパキとこなすAさん
⇒当然時間内に仕事は終了、Bさんの倍近い業務量をこなす。でも残業がないので賃金は15万。
◎仕事の要領が悪く いつも残業してしまうBさん
⇒いつも時間内に終らず残業。残業代はきっちり請求するので賃金はAさんよりも高い17万円。
◆社員(Aさん)の視点
Aさんは甚だ不満です。賃金の額そのものはさて置き、Bさんよりも低いことに納得が行きません。
「賞与はBさんよりも高いはず。」当然にそう思うでしょう。
Bさんの評価は、Aさんよりも低いでしょうから賞与では差がつくかもしれません。しかし、数ヶ月分の残業代を穴埋めするほどの差がつくのでしょうか。
仮に差がついたとしてもそれは穴埋めに過ぎず、Aさんとしてはとても評価されているとは思えないでしょう。穴埋め+αの評価が欲しいと考えるのが普通です。
◆経営者の視点
経営者としてはBさんの残業代支払いに納得が行かず、「Bさんには残業代は払わない。」としているかも知れません。
しかし、Bさんからすれば、「それだけ仕事をしているのだから残業代はもらって当然。」という意識があるかも知れません。「仕事がさばけずに周りに迷惑かけて悪いな。」と考えている場合もあるでしょうが、さばけないことはさて置き、「こんなに仕事をさせて、ひどい会社だ。」と考えている場合もあるでしょう。
Bさんが前者のイメージの状態であるならば、「Bさんには残業代は払わない。」という取り扱いは、『サービス残業をさせられている』というトラブルを生むことになり兼ねませんので、納得は行きませんが残念ながら得策とは言えません。
結果として、経営者は当然ながら、AさんBさんも不満を抱えた状態となります。
【賞与の場合】…入社10年のCさん と 5年のDさん の賞与(2ヶ月支給 目標1000万)
◎C社員の業績85%(850万)で評価は1.7ヶ月分
⇒ 基本給は30万 ・・・ 賞与は51万円
◎D社員の業績110%(1100万)で評価は2.2ヶ月分
⇒ 基本給は22万 ・・・ 賞与は48.4万円
◆社員(Dさん)の視点
Dさんは、形だけをみると評価されていますが、実際の支給額ではCさんに及びません。
Dさんの想いとしては、2.4ヶ月以上の評価が欲しい所でしょうし、逆にCさんの評価を1.6ヶ月以下に抑えて欲しいとも考えるでしょう。
ここでも賃金と同じように、賞与の額そのものよりも、自分より業績の悪いCさんよりも賞与の額が低いことに不満を覚えます。
◆経営者の視点
経営者としては、総額人件費の観点や他の社員とのバランスから、Dさんの評価を2.4ヶ月以上には出来ないのではないでしょうか。また、Cさんの年齢や扶養家族等への配慮から、1.6ヶ月に抑えることは情として許さないのです。